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11月17日の名言 (出光佐三, 創作)

おはようございます。今日は11月17日です。


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たんなる金儲けを目指すだけでは、真の事業とはいえない。そこには、真も善も美もない。事業も究極においては芸術である。事業には、常に普遍的な国利民福を念願した、また彼岸した真理性が望まれねばならない。出光の事業は、だれが見ても美しからねばならぬ。醜悪なる、たんなる金儲けであってはならぬ
出光佐三(出光興産創業者)

[出光佐三]
石油元売会社出光興産の創業者。死去したおりに昭和天皇が次の歌を残した。「出光佐三逝く 三月七日 国のため ひとよつらぬき 尽くしたる きみまた去りぬ さびしと思ふ」
http://meigennooukoku.net/blog-entry-2586.html


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くるまえび と よばれて


え: まつお たいこ
ぶん:やまぐち ひろし


ぼくだって
だますつもりは
なかったんだよ

ぼくの
なまえは
ブラックタイガー

ただのえび
あたりまえの
えびだ

それいじょうでも
それいかでも
ない

ぼくは
ぼくで
あることを

こころの
そこから
きにいっている

しんせきの
くるまえびは
ゆうめいだけど

べつに
うらやましく
なんかない

あいつの
しましまは
かっこいいけど

ぼくの
ほうが
おおきいしね

うみのそこで
かいを
たべたり

ときどき
フライやてんぷらに
なったり

のんびり
きままに
していたい

でもあるひ
ホテルのおじさんが
いったんだ

「きみ
くるまえびに
ならないか?」って

「きみも
にんきものに
なれるよ」って

よくない
はなしだって
わかってたさ

だってぼくは
ブラックタイガー
なんだからね

うそつきは
わるいに
きまってる

だけど
こころが
ゆれたんだ

ちょっとだけ
いいかもって
おもったんだ

くるまえびの
にんきは
すごいからね

きにしてない
つもり
だったけど

やっぱり
うらやましく
おもってたのかな

それで
ちょっとだけ
やってみたんだ

そりゃ
ちょっとは
たのしかったさ

やっぱり
ほめられるのは
うれしいもんね

だけど
やっぱり
かなしくなった

「すごい
りっぱな
くるまえびだ」

「さすが
くるまえびは
おいしいね」

みんなが
ぼくを
ほめるたびに

こころが
ちくっと
いたんだよ

ほんとは
わかって
ほしかった

「ぼくは
くるまえび
なんかじゃない」

「ほんとは
ぼくは
ブラックタイガー!」

けれども
ひとりも
きづかなかった

ようやく
ぼくは
わかったよ

きみたち
ほんとは
ぼくたちと

くるまえびの
ちがいなんて
わからないんだろう?

なまえだけみて
わかってるふり
してるんだろう?

こないだ
くるまえびに
あったんだよ

あいつには
わるいこと
したかなと

おもってたから
「ごめん」って
あやまったんだ

あいつは
ぜんぜん
おこってなかった

むしろ
すっごく
おちこんでた

「にんげんは
ぼくが
すきなんじゃなくて

ぼくの
なまえが
すきだったんだ」って

それなのに
ばれたら
おおさわぎだ

「ぎそうだ!
だました」って
おおさわぎだ

きいたら
ほかにも
あったらしい

なかよしの
バナメイエビは
しばえびに

しりあいの
メバチマグロくんは
クロマグロに

シイラさんなんか
カンパチにも
ハマチにも

カジキにも
シマアジにも
されるんだとさ

ひどい
はなしだって
おもってるんだろう?

たしかに
だますのは
よくないよ?

でもね
そういうつもりじゃ
ないんだよ

ホテルの
おじさんに
きいてみたら

「そうすると
みんなが
よろこぶんだ」って

ほんとは
ホテルが
おりょうりの

ざいりょうに
かけてる
ねだんなんて

うりねの
せいぜい
2、3わり

あとは
ホテルの
おじさんの

りょうりの
うでや
たてものの

きれいな
かざりや
いいおさら

やさしい
おにいさん
おねえさんの

サービスの
ねだん
なんだって

でも
それなのに
きみたちは

そういう
どりょくも
くふうもすべて

ぜんぜん
ひょうか
しないじゃないか

おじさんが
うでをふるった
じまんのソースを

ちっとも
ほめたり
しないくせに

「わあ!
くるまえびだ」とか
いうだろう?

おじさんに
しつれいだとは
おもわないか?

ぼくらを
くるまえびの
かわりにしても

ホテルは
たいして
もうからない

みんなの
えがおが
みたいんだ

みんなに
よろこんで
ほしいんだ

だって
きみたちは
わからないから

くるまえびの
りょうりですって
かかないと

おいしいって
おもって
くれないから

わるくないって
ひらきなおる
わけじゃないんだよ?

だけど
すこしは
いわせてほしい

きみたち
ちょっと
きょくたんすぎないか?

きみたち
てづくりふうハンバーグくんにも
もんくいったんだって?

「ほんとは
てづくりじゃ
ないじゃないか!」って

バカも
やすみやすみ
いえってんだ

てづくりじゃないから
てづくり「ふう」って
つけたんじゃないか

「おふくろの
あじの
ていしょく」を

おとこのひとが
つくってたって
いいじゃないか

おふくろが
つくったとは
いってないんだし

きみたちは
だまされたから
おこってるんじゃなくて

きづかなかったのを
ごまかすために
おこってるんじゃないのか?

ほんとうは
あじなんて
わからないって

ばれちゃったから
おこってるって
ことじゃないのか?

ぎそうしてるのは
きみたちも
おなじじゃないか?

ごめん
ちょっと
いいすぎた

きみたちを
わるくいう
つもりはない

でもね
わかって
ほしいんだ

なまえで
おいしさを
きめないでほしい

ぼくの
なまえは
ブラックタイガー

ただのえび
あたりまえの
えびだ

だけど
あじには
じしんがある

たぶん
くるまえびにも
まけないよ

ぼくを
ぼくとして
みてほしい

そのままの
ぼくのよさを
わかってほしい

だけど
うすうす
わかってる

たぶん
きみらは
わかってくれない

やっぱり
なまえで
えらぶんだろう?

ぼくらは
とっくに
あきらめてるんだ

たぶん
これからも
かわらないよ

きみらは
だまされ
つづけていく

だって
ぼくらを
みてないから

ぼくらの
なまえしか
みてないから

それはそれで
しあわせかも
しれないよ?

ぼくらは
ちょっと
かなしいけどね

創作

山口浩さんのサイトより転載させて頂きました。
http://www.huffingtonpost.jp/hiroshi-yamaguchi/-_53_b_4248446.html

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